OUTLINE

物語の発端

　　現在から数十年後の近未来。人類は太平洋の海溝（深度７千㍍の深海）に沈む謎の遺跡を発見した。アメリカ合衆国軍の指揮の下、その巨大構造物に「オルファン」と名付けた研究者達は、極秘裏に研究を推進。「オルファン」が生体エネルギーを吸い取りながら宇宙へと旅立とうとする生命体であると解明する。地球に絶望する人々は集結してオルファンに協力する「リクレイマー」となり、オルファンを移民船として宇宙へ旅立とうと計画。オルファンが蘇るに従い、世界各国で発見される謎の円盤状物質｢オーガニック・プレート｣から、次々と｢アンチボディ｣と呼ばれる未知の物体が生まれ始めると、リクレイマーはオルファンと同調するアンチボディを｢グランチャー｣と名付け、浮上のための行動を開始した。

　だが、浮上に伴う地殻変動により、三年間で世界１３の都市が半壊（主要都市が壊滅）。この未曾有の危機に際し、国連はオルファンに対抗する箱船として戦艦ノヴィス・ノアを建造し、オルファンに反発するアンチボディ「ブレンパワード」を使ってオルファンの浮上の阻止作戦を遂行。ブレンパワードのパイロットをスカウトして、準備を進める。

　やがて、オルファンの浮上準備が整い、世界各地はさらなる天変地異に見舞われる。そんな中、「リクレイマー」の中核をなす伊佐未夫妻の息子、勇が、リクレイマーに反発してオルファンから脱走、ノヴィス・ノアの乗員となり、物語が動き出す。

世界情勢

　オルファンを最初に発見したのがアメリカ合衆国であるため、同国に情報が集中している。だが、オーガニック・エナジーの研究者としては、日本の理化学研究所の伊佐未研作・翠博士が優れており、米国の委託を受け、リクレイマーのリーダーとなっている。

　アラブ連合等も物語に登場するが、深い意味合いは持たない。日本政府は、様子をうかがっているだけで積極的には動いていない。

　一方で、対オルファン組織として建造されたノヴィス・ノア艦隊は、国連主導といいながらも、主要スタッフがアメリカ人で占められている。また、オルファンの浮上が確定すると、米国はオルファンを53番目の州とし、移民の受け入れを始める。同時に邪魔な存在となったノヴィス・ノア艦隊を敵対組織としてプロパカンダし、テロリスト集団として排除攻撃を開始する。

　この混乱期、アノーア艦長の失踪、司令官ゲィブリッジの不在に直面したノヴィス・ノアは、アメリカ人でありながら物事の本質を理解する女医アイリーンを艦長に据えて危機を乗り切ろうとする。そんな中、日本人のブレンパワード・パイロット比瑪、リクレイマーからの転向者、伊佐未勇とカナン、その他各国からのパイロットが戦闘要員となり、ノヴィス・ノアは、オルファン浮上の被災者孤児を乗せた孤児院船として、組織とは関係ない孤独な戦いを繰り広げていく。

※ノヴィス・ノア艦隊と呼称したのは、ノヴィス・ノアの周辺には４艦の護衛艦レディ１から４が常に遊弋し、海面下には特殊原子力潜水艦キメリエスが待機しているため。

メインスタッフ

メインキャスト

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